歯周病治療PERIODONTICS

歯周病ってどんな病気?
WHAT KIND OF DISEASE IS PERIODONTAL DISEASE?

歯周病はお口の中に生息する歯周病菌が歯ぐきに炎症を起こす病気のことです。
数年かけて骨の炎症が進むと、歯槽骨が次第になくなり、最終的には歯が抜け落ちてしまします。

歯周病は「成人の歯のトラブル」といったイメージが強いですが、
歯磨きがしっかりできていないと、十代でも歯周病になることがあります。
いくつであっても、歯周病にならないために、歯垢のない状態を維持することが欠かせません。

歯磨きの時に出血することはありますか?
POINT

赤く腫れた歯肉の内側では、痛みを伴わない炎症が起きています。歯肉や歯を支える顎の骨が壊され、破れた血管から出血すると、歯磨きの際に歯肉から血が滲み出します。この状態がずっと続いていると、慢性的な炎症になってしまいます。歯磨きの際に歯肉から血が出るという方は、一度歯科検診を受けてみると良いでしょう。

  • 歯科医院で歯周病の
    検査をしてみましょう

    歯肉から血が出るということは、その血を飲んでいるということです。たとえば、28本すべての歯に5mmの歯周ポケットがある場合、手の平と同じ面積分出血していることになります。出血の量としては、おちょこ1杯分に相当します。歯周病菌だらけの血をおちょこ一杯飲んでいるとイメージしてください。

    歯に残ったプラーク(歯垢)1mgには10億の細菌がいます。その一部である歯周病菌は、空気の無いところを好む菌です。歯周ポケットが出来てしまうと、空気の無いポケット内で歯周病菌が増殖を繰り返し、炎症をさらに広げていきます。

    自分は歯周病とは無縁だと思っていても、検査をすると歯肉炎が始まっていることもあります。一度、歯周病検査を受けることをお勧めします。

  • マイクロスコープで
    お口の中がご覧に
    なれます

    当院では、マイクロスコープを通して、歯の汚れや歯肉の炎症、歯周ポケット内のプラークなど、患者さんのお口の中を細かく見ることが出来ます。マイクロスコープによる口腔内検査は健康保険適用となります。

    お口の汚れを拡大して見た方は、「こんなに汚れが付いていたとは」などと、驚く方ばかりです。ご自分のお口の状況を把握して、歯周病の治療と予防のモチベーションにしていただけたらと思います。

    歯周病検査後の結果とマイクロスコープの映像を照らし合わせて、患者さん一人一人に合った適切なお手入れ方法をご案内をしています。

歯周病治療の流れ
FLOW

  1. 歯周ポケット検査

    歯肉と歯の間にある溝の正常な深さは3mmです。しかし、歯周病にかかっていると、この溝が深くなり、歯周ポケットが形成されます。歯周ポケットの深さは歯周病の進行度合いに比例しているため、この深さを測ることで、歯周病の進行度合いを知ることが出来ます。

    STEP01
  2. レントゲン撮影

    レントゲン写真や口腔内写真を撮影し、お口の状態を検査します。

    STEP02
  3. 診断

    症状を診断し、治療計画についてご説明します。

    STEP03
  4. ブラッシング指導

    プラークコントロールの基本であるブラッシング指導を行います。染め出し液を使って、汚れがきちんと落とせているかを確認します。

    STEP04
  5. 歯石除去

    スケーラーと言う器具を使い、歯や歯周ポケット内の歯石を除去します。その後、歯周ポケット検査を行い、経過を診ます。

    STEP05
  6. ルートプレーニング

    歯周ポケットの深くに歯石がある場合、ルートプレーニングを行います。これは根の部分に付着した歯石や病変部を除去し、歯面を滑らかにする処置です。治療後は再度、歯周ポケット検査を行い、予後を確認します。

    STEP06
  7. 歯周外科もしくは
    レーザー治療

    歯周ポケットの中をレーザー治療によって、殺菌し不良な肉芽組織を除去します。治療の際は麻酔をしますので痛みはなく、術後も出血、腫れがほとんどありません。

    STEP07
  8. メンテナンス

    治療が終わったら、経過観察やクリーニングのため、定期的に通院いただきます。最初は細かな間隔でお越しいただき、改善が見られた場合は、通常の定期検査と同じ頻度でお越しいただくという流れになります。

    STEP08

当院の歯周病治療方法

マイクロスコープを使用した歯石除去

歯石除去はほとんどの場合、歯科衛生士が肉眼で歯石のある箇所を確認したうえで行います。しかし、それでは少し深い歯周ポケットの場合、歯石を取りきることが難しくなります。

マイクロスコープを使用すれば、視野が拡大できるため、肉眼では確認がしづらい歯周ポケットの中も掃除がしやすくなります。マイクロスコープは、実物大が1mmくらいのサイズの部位でも、8mmや16mm、24mmなどのサイズに拡大して見ることを可能にします。マイクロスコープを用いて歯石除去を行うことで、精密な歯周病治療が出来ます。

歯周外科治療
PERIODONTAL SURGERY

  • フラップ手術

    炎症が歯周組織の深くまで進んでいる場合に、歯肉を切開して炎症の原因や歯石除去を行う方法です。歯肉を切開するため、侵襲は大きくなってしまいますが、これを行うことで、歯周病の進行を防ぎます。

  • GTR

    一般的には再生療法とも呼ばれる治療方法です。再生療法では、破壊された歯周組織が回復するために人工膜を置きます。こうすることで、歯肉などが侵入しないようにしながら、歯周組織が回復するためのスペースを確保することができます。

  • リグロス

    リグロスは細胞を増やす成長因子が含まれた薬剤です。これを塗布することで、組織の修復が期待できます。欠損した歯槽骨などにリグロスを塗り、歯周組織が回復するのを期待します。

  • エムドゲイン

    エムドゲインはタンパク質のゲルです。これを歯根面に塗ることで、組織の修復を図ります。歯肉の再生が抑制され、それと同時に溶けた歯槽骨の再生が期待できます。GTR法よりも難易度が低いと言われています。